どの地域にも特有の風習があります。
新潟市出身の私が新発田に移り住んで驚いた風習があります。
それはお盆のときにぼんぼりを持ってお墓に行くことです。
ぼんぼりは墓参りの必需品!

毎年お盆の時期になると、スーパーなどに大量のぼんぼりが用意されます。
最初に見たとき「このぼんぼりは一体何に使うんだろう?」と思った記憶があります。
新発田出身の方に聞いたら、「墓参りに行ったときに灯すんだよ。」とごく当たり前かのように教えてくれました。
「この風習新発田だけだと思いますよ。」と伝えたら驚かれたのを覚えています。
通称「朝顔ぼんぼり」
このぼんぼりの通称は”朝顔ぼんぼり“。
花びら状に作った骨組みに、はけで糊を塗り、アサガオ模様の紙を貼り付けます。


とても可愛らしいデザインです!
中央には串があり、そこにロウソクを立てて火を灯します。
長さは1m以上あるので、なかなかの存在感です。
広島にも同じような風習が?!
ぼんぼりを持ってお墓参りに行く風習は、他の地域にもあるのか調べてみました。
すると新潟県から遠く離れた広島県の一部地域にも似たような風習があることがわかりました。
その地域でお供えするのは”盆灯籠“と呼ばれます。
新発田の朝顔ぼんぼりとはまた一味違ったカラフルなぼんぼりです。
この風習の由来は、広島城下紙屋町の紙屋の夫婦が娘の死を悲しんでお墓に供えた、という言い伝えがあるそうです。
初盆の際には白い紙のみで作られた盆灯籠が供えられるとか。
新発田との関係性は不明ですが、明かりを灯して先祖をお迎えしようという意味では共通しているのでしょう。
夜になれば幻想的な風景に様変わり!お盆の時期に新発田に来る機会があれば、ぜひ注目してみてください。